SAO展(ソードアート・オンライン -エクスクロニクル-)に協力しました
8月4日(日)から8月18日(日)まで秋葉原UDXで開催されている『ソードアート・オンライン -エクスクロニクル-』に協力しました。
原作者の川原礫先生にロングインタビューをさせて頂き、各シリーズのコンセプト、創作の悩み、キャラクターや登場アイテムに込められた思いなどを綿密に伺っています。展示ではそこで語られた言葉が、映像・設定資料・絵コンテなどと共に紹介されていました。
インタビューは、川原先生がTRPGのゲームマスターから最初はゲームデザイナーを目指していたこと、MMORPGもソロプレイが中心だったことといったところから、剣戟の世界のデスゲームを小説として描こうとした理由や、機械学習・量子脳理論といったAIを巡るテーマに創作が進むにつれてのめり込んでいった経緯など多岐に渉りました。特にSAOを通じて「ゲームを全肯定しよう」という思いを込めて物語を紡がれていったという話は、仮想現実とどう向き合うかが問われる出来事が相次いで起こっている今、大切なメッセージであると思います。
ソニーの全面協力のもと、全周大型スクリーンやオープンイヤー型のイヤホンによるAR体験など作品世界を楽しむテックな仕掛けが満載のイベントなのですが、そこに川原先生の「言葉」が文字として展示されるというアナログ感が逆に新鮮で、来場者も熱心に読み耽っていました。
普段インタビューは記事となることが殆どなのですが、私にとってもこうやって取材したことが「展示」になるというのは大変新鮮な体験でした。展示もハイテクであるだけでなく、シリーズを通じて重要な役割を演じる物理学者 茅場晶彦が「そこか」という場所にいるなど、作品のことをよく分かっているスタッフが企画・運営している感が随所に現れており、ファンの方ならば幸せな時間を過ごせるはずです。
あと数日の会期ではありますが、アキバにお立ち寄りの際は足を運んでみて頂けますと幸いです。時間を区切った予約入場となっていますので事前にチケットサイト(セブンチケット)でチケットを確保した上で向われることをお勧めします。(わたし初回はそれを忘れていて入場できませんでした……)
このような機会を頂いたストレートエッジの三木一馬さん、ソニー・アニプレックス関係者の皆さま、そして川原礫先生に改めて御礼申し上げます。